今回はスペインのラファエル・ナダルについて面白い記事があったのでその紹介。
2017年~2019年ナダルはのセカンドサーブ時のポイント取得率がトップとの記事を見た。
2004年からの年ごとのデータの中のベストが2017年の61.17%(1095/1790)これは驚異的な数字。
2019年のナダルは59.97%(836/1394)でトップ
2位はスイスのロジャー・フェデラーで59.90%(924/1553)
3位以降は58%に届く選手がいないことからかなり驚異的な数字なのがわかる。
それが3年連続なのがやばい!
そしてナダルもっと驚異的なのは過去16年間常にトップ10点に入っているという事実がある。
32歳にしてランキング2位、また全仏・全米のタイトルを取っているのも納得。
(参考:THE TENNIS DAILY https://www.thetennisdaily.jp/news/atp/2019/0038671.php)
ただ凄い!すごい!って言ってても仕方がないので、今回はナダルセカンドサーブ何が凄いのかを考察して、一般テニスプレーヤーでも真似できそうな方法を書いてみます。
ここがすごいよ!?ラファエル・ナダルのサービスゲーム
やはり少ない左利き
ナダルのサーブで一番特徴的なのが、左利きであること。
これはわかりきっているが、トップ30で左利きの選手はナダルとペジャ(アルゼンチン)、シャポバロフ(カナダ)の3名。多分、まだいたら教えてください
※2019年10月現在
やはり左利きの選手はそれだけ少なく希少性が高いため、セカンドサーブと言えども返球しにくい。また、いくら対策をしたとしてもリターンは身体の反射でのプレーになる。
自分の返しやすいように打ったり、返球すると相手の得意なコースに返球してしまっているなんてこともありえる。
それだけ左利きのサービスゲームは優位性が高いと言える。
ナダルのサーブはスピードは速い方ではないが、上記の数字をたたき出しているという事はショット回転やキレ、サービスゲームの組み立てのクオリティがセカンドサーブになってもファーストサーブとの差が無いのかもしれない。
実現不可能だがもしもBOXで右利きのナダルが今のような活躍できるのか見てみたい…
回転系サーブがえげつない
1stサーブは相手のバック側に切れるスライスサーブなどの回転系でも190キロ台をバンバン打ちますし、セカンドサーブのクオリティも高い。深さのコントロールもさることながら、160キロ台のぐにゃぐにゃ動くサーブを打っているのが動画などを見ているとわかる。
自分の得意であるラリー戦でいかに優位に立っていくかを考えつくされた、安定感と引き出しの多さを感じる。
圧倒的ストローク能力と進化
驚異的なフィジカルでスピンボールを打ち、最強のクレーキングのナダル。
ただクレーだけで強いわけでは無く、ハードコートでもめっぽう強い!
どんなボールも走って取りに行き、信じられないコースに打ち込むカウンターとヘビースピンはオンリーワンのテニス
しかも近年は長いラリーだけではなく、3球目攻撃やネットプレーを混ぜたりと速い展開の攻撃をよく見る。
ナダルのテニスは長くは出来ないと言われていたが、常に自身をアップグレードすることで、現在32歳になってもトップに君臨しているのだろう。
これらの最高のラリー能力とプレー進化がセカンドサーブでもしっかりポイントを取っていける要因のひとつであるのは間違いないでしょう。
じゃあ一般プレーヤーはナダルから何を学ぶ?
ナダルがすごいのはもう皆さん重々承知でしょう。
そう肝心な自分のテニスにどうやって落とし込んでいくか?
テニスの最高峰のプレーヤーがまだまだ進化してるのに、伸びしろだらけの我々が進化しないわけにはいかないでしょ!?
サーブが入らない…なんて言ってられないよ!
そんなこんなナダルの成績、データからやっぱり安定してポイントをとる・試合に勝つにはサーブがめちゃくちゃ重要ってことがわかりました。
サーブが入らない、ダブルフォルトにビビッて入れるだけサーブになってしまってませんか?
それでは勝てません!
セカンドサーブになるとコースが単調になってませんか?
それではサービスゲームで優位に立てません!
逆に今サーブで悩んでる方はそれだけでレベルアップができます。
サーブが入らない人へ
今からでも遅くないので、正しい上半身の使い方を練習しましょう。
スピードアップやらプロネーションなどの用語は覚えなくていいので、コンチネンタルグリップとトスのあげ方や打点、振り方のイメージの参考になります。
そのうえで安定感を出すには回転をかけるのが大事です。
回転のイメージはこちらの動画がイメージしやすかったです。
あとは反復練習をして回転のかかった安定感のあるセカンドサーブを打っていきましょう。
目標は80%!
10本打って8本入るようになれば最高です!
セカンドサーブで打ち込まれてしまう人
対戦相手のレベル差にもよりますが、セカンドサーブ打ち込まれちゃうよ…わかります。
僕もよく打ち込まれてました。
まずはしっかり回転系のサーブを相手のバックハンドにコントロールしましょう。
しつこいくらいバック狙い。これ地味に大事です!
そのうえで打ち込まれる場合はコース、球種のバリエーションを増やしていきましょう!
自信があるコースが増えていくたびどんどんポイントを落とさないようになっていきます。
そうすることでファーストサーブでのレベルアップにもつながりますし、サーブをコントロールしキープすることで試合を組み立てることが出来ます。
後は更なる強敵と出会うたびに、トレーニング、球数を打ちサーブをアップデートしていく…
サーブからの得意な展開を増やしていく…
これは終わりがないです、ナダルもフェデラーもそう。
完成系はないのです!
理想のテニスをテニスを目指してがんばりましょう。
さいごに
今回は生ける伝説ナダルについて書いていきました。
凄まじい記録をと観衆を魅了するテニスは今後も目が離せません!
トッププロの進化や戦いを見ていきながら、自分たちのプレーも少しずつアップデートしていけたら良いですね。
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